コンサート情報

Pernanbuco

 

2015年5月31日  フェルナンブーコ2015
14時半開演(14時開場)

朝霞市産業文化センター3階ホール(池袋駅より東武線で20分)

出演

硲 美穂子 (ヴァイオリン)
津留崎 直紀(チェロ)
竹内 永和(ギター)

 

プログラム

G.フォーレ 夢のあとに
ショパン ワルツ作品64−2(津留崎直紀編曲)
ヴィラロボス ブラジル風バッハ第5番より カンティレーナ
ウエーバー アダージョとロンド

以上チェロとギター

モーツァルト ピアノソナタ K.331(トルコ行進曲) 
       ヴァイオリンとチェロのための二重奏(津留崎編曲)

パガニーニ ヴァイオリン、チェロ、ギターのための三重奏曲

その他


プログラムに寄せて

 今回はヴァイオリンの硲美穂子さん、ギターの竹内永和さんが開催している「フェルナンブーコシリーズ」(フェルナンブーコはブラジルで採れる弓の原材料の木) に 客演します。ギターとの共演は初めてではないけれど、かと言ってそう滅多にある事でもないのでとても楽しみ。良く聞かれる質問にギターの音量とのバランスはどうですかと云うのがある。確かに。自分もかつてギターと共演した時にまず考えたくらいだから肯ける質問だと思うが、弾いてみると驚くほどしっくり来る。むしろピアノとの共演より音量を控えめに弾ける分、細かいニュアンスの表現がしやすい。

 ギターとチェロのデュオを何曲か弾いて欲しいとのリクエストでいろいろ考えた末にたどり着いたのがこのプログラム。

 「夢のあとに」はフォーレの歌曲(メロディー)の中でも有名度はかなり高い曲だがカザルスがチェロの独奏曲として取り上げて以来チェロのレパートリーには欠かせない曲となった名曲だ。失恋した若者が夢の中でかつての恋人に再会する様を歌った悲しい歌だがチェロには妙に合う。その昔まだ学生だった頃、記憶に間違いがなければ、ザルツブルグ音楽祭でペーター・シュライヤーがシューベルトのリートをギターの伴奏で歌ったのをラジオで聞いた覚えが有る。そんな事が出来るのかととても印象に残っているが、そんな事をチェロでもやってみたいと考えていたのが実現で来た訳だ。

 ショパンのワルツは有名な作品64の2曲のワルツのひとつ。1曲目は「子犬のワルツ」として有名だがこちらも同じくらい知られている。2曲目はピアノとチェロ用の編曲は存在しているが、Valse op 64-1ギターとチェロはおそらく初めてだろうと思う。自作編曲の自画自賛になるがチェロとギターはなかなか良く響く。

 ヴィラロボスの「ブラジル風バッハ」第5番の美しいカンティレーナはヴィラロボス自身がギターと歌のためにも書き直している。原曲はチェロ8重奏とソプラノ。チェロもギターも弾いたヴィラロボス、今回のプログラムには一番ふさわしい1曲。

 最後に弾くウエーバーは美しいアダージョと華々しい技巧的なロンド。

 「トルコ行進曲」は今回硲さんの希望でヴァイオリンとチェロに編曲したもの。言うまでもなくモーツァルトのこの曲の完成度は高いので、編曲にあたっては出来るだけ原典に忠実に音を書いた。そもそも音の数が少ないので殆ど丸写しで充分な所もあるが、ヴァイオリンとチェロの二重奏曲風になるように手を加えた部分もある。

 

copyrigt Naoki TSURUSAKI


 

                      

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